まちの縁側 貞教学区の「しあわせの森」で、こころの病の方の絵を展示

 貞教学区社会福祉協議会の森本会長は、自宅の一部を開放して「しあわせの森」と名付け、地域の皆さんが気軽に集える居場所「まちの縁側」をされています。

 取材にうかがった時も、既に7~8人の方がお茶とお菓子と一緒におしゃべりをされていて、そのうちまた少しずつ参加者が増えました。何か催しがあるわけではないのですが、華やいだおしゃべりはずっと続いていました。

 地域の方が気軽に寄れるこの場所で、この度、南区にある障害者の作業所「輪舞(ろんど)」の申し出を受け、1ヶ月間、利用者の皆さんの描いた絵の展示を始められました。

 絵は、写実的なものから内にある思いや気持ちを表現した抽象的なものまで様々です。「般若(はんにゃ)」「雪おんな」「ふりむいた天使」「月光譚(げっこうたん)」等々。

 みなさん何らかの心の病があるとのことですが、人に気持ちを訴えたい、表現したいという思いは旺盛なんだなぁと絵を説明していただきながら感じました。

 ここに来た人が幸せな気持ちになるようにとの森本会長の思いで「しあわせの森」(森は森本からとのこと)と名付けたこのスペース。今回の絵の展示を通して、新たな人とのつながりと、そのことを通じて「しあわせ」が一つ増えたように思われました。